もしも細川ガラシャを神格化したら、
それは強さを大きな声で語る姿ではなく、
静かに祈る姿になるのかもしれない。
山奥の湖のほとりに立ち、
朝日へ向かって手を組む。
白い衣は光を受けて、
まるで悲しみさえも清められていくように輝いている。
彼女が見つめているのは、
ただの太陽ではないのだと思う。
自分の運命を受け入れながら、
それでも心だけは誰にも奪わせなかった人の、
最後に残った祈りの光なのだろう。
戦国の世に生まれ、
望まない流れに巻き込まれ、
時代の大きな力に翻弄されても、
彼女は自分の信じるものを手放さなかった。
その姿を神格化するなら、
翼を生やす必要も、
奇跡を起こす必要もない。
ただ静かに立ち、
湖面に映る朝日を前に、
小さな十字架を握りしめているだけでいい。
その静けさの中に、
言葉にならない覚悟がある。
その横顔の中に、
戦国の悲劇を越えた気高さがある。
神格化された細川ガラシャは、
人を圧倒する存在というより、
見る人の心を静かに正す存在なのかもしれない。
朝霧の向こうから差す光のように、
傷ついた時代の中にも、
まだ清らかなものは残っている。
そんなことを、
この祈りの姿は語っているように見える。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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