「秋の夜長」という言葉、ありますよね。
秋になると夜が長く感じられて、本を読んだり、温かいお茶を飲んだり、ぼーっと月を眺めたり。そんな時間のことを指す、とても素敵な言葉です。
でも現実はどうでしょう。気づけば夕飯を食べて、お風呂に入って、スマホを見ていたら、もう日付が変わっている。「夜長」どころか、夜はいつも短い。
そこで今日は、ちょっと想像してみたいんです。
もしも秋の夜長が、本当に一日30時間になったら。
まず、増えた6時間をどう使うか問題
一日は24時間から30時間に。つまり、毎日6時間のボーナスです。
最初は絶対にこう思うはずです。
「やった! 6時間もあれば何でもできる!」
読みかけの本を読み切る。気になっていた映画を観る。部屋の片づけをする。久しぶりに料理を作ってみる。
頭の中では、完璧な「秋の夜長プラン」ができあがります。
でも、たぶん最初の3日で起きること
ここからが現実です。
増えた6時間を前に、人はまず、とりあえずスマホを開きます。
「ちょっとだけ見て、それから本を読もう」
気づけば2時間経っている。まだ4時間ある。大丈夫。まだ余裕。そう思ってお茶を淹れて、ソファに座って、またスマホ。
結局、増えた6時間のうち半分くらいは、いつもの時間の使い方に吸い込まれていくんじゃないかと思います。
時間が増えても、人はそんなに急には変われません。ちょっと笑ってしまいますが、これが正直なところかもしれません。
それでも、確実に変わるだろうこと
とはいえ、全部がいつも通りというわけでもないはずです。
① 「あとでやろう」が本当に「あとで」できる
今の私たちは、「あとでやろう」と言いながら、結局やらないことがたくさんあります。でも6時間の余裕があれば、「あとで」が本当にやってくる。机の引き出しの整理も、返しそびれていたメッセージも、やっと片づくかもしれません。
② 夜ごはんがゆっくりになる
仕事が終わって、急いで帰って、慌てて食べる。そんな夕飯が、ちゃんと味わう夕飯に変わるかもしれません。湯気の立つ味噌汁を、冷めないうちに飲める。それだけで、一日の満足度はけっこう変わる気がします。
③ 星や月を見上げる回数が増える
秋の夜空は、空気が澄んでいてきれいです。いつもは「あ、今日は月がきれいだな」と思っても、そのまま家に入ってしまう。でも時間があれば、ベランダで5分、10分とぼんやり眺めていられる。
一方で、困ること
もちろん、いいことばかりではありません。
- 朝がまた来るまでが長すぎて、夜更かしが加速する
- 「24時間で生きている人」との予定が合わなくなる
- 睡眠のリズムが崩れて、ずっと眠い
- 結局「時間が足りない」と感じることは変わらない
特に最後のやつ。たぶん、これが一番ありえます。
30時間になっても、きっと私たちは言うんです。
「あと6時間あればなあ」
時間が増えても、足りないものは足りない
こうして考えてみると、問題は「時間の長さ」ではなく、**「時間の使い方」と「気持ちの余裕」**なのかもしれません。
24時間でも、ゆっくり温かいお茶を飲む人はいます。
30時間でも、ずっと慌ただしく過ごす人もいます。
だとしたら、今の24時間の中でも、秋の夜長を作ることはできるはずです。
24時間でできる「ミニ夜長」
では、30時間にならなくても、今日からできる小さな夜長を考えてみました。
- 寝る前の15分だけ、スマホを置いて本を開く
- 温かい飲み物を、ゆっくり時間をかけて飲む
- 部屋の照明を少し暗くして、夜の静けさを味わう
- 窓を開けて、秋の虫の声を聞く
- 何も予定のない夜を、あえて一日つくる
大きなことでなくていいんです。「今日は夜長を楽しんだな」と思える数十分があれば、それはもう立派な秋の夜長です。
まとめ
もしも秋の夜長が、本当に一日30時間になったら。
最初は大はしゃぎして、途中でスマホに吸い込まれて、結局また「時間が足りない」と言っている。そんな自分が、ありありと想像できました。
でもそれと同時に、こうも思いました。
時間をたくさん持つことよりも、「この時間は自分のためにある」と思える数十分を持つことのほうが、きっと大切なんだろうな、と。
今夜は少しだけ、電気を暗くして、温かいお茶でも淹れてみませんか。
それだけで、あなたの秋の夜は、ちょっと長く、ちょっとやさしくなるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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