もしも、夏が終わらなかったらどうなるだろう。
9月になっても、10月になっても、
空は青く、セミが鳴き続けている。
カレンダーだけが進んでいくのに、
季節はずっと夏のまま。
最初はきっと、みんな喜ぶ。
「まだ海に行ける!」
「まだかき氷が美味しい!」
「半袖で過ごせるの最高!」
でも、きっと少しずつ気づく。
あれ?
夏って、終わるからいいんじゃないか?と。
秋の涼しい風も来ない。
紅葉も見られない。
冬の静かな空気も来ない。
ずっと暑いだけの毎日。
そのうち、人はきっと言い始める。
「そろそろ秋、来ないかな…」
不思議なもので、終わりがあるから季節は美しい。
桜も、夏休みも、花火も、
終わるからこそ記憶に残る。
もしも終わらない夏が来たら、
きっと人は、秋を恋しく思うだろう。
そして、少し涼しい風が吹いたとき、
きっとこう言う。
「やっぱり四季っていいな」
そう思えることこそ、
本当はちょっと幸せなことなのかもしれない。
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