2026年3月6日金曜日

もしも終わらない夏が来たら

もしも、夏が終わらなかったらどうなるだろう。

9月になっても、10月になっても、
空は青く、セミが鳴き続けている。

カレンダーだけが進んでいくのに、
季節はずっと夏のまま。

最初はきっと、みんな喜ぶ。

「まだ海に行ける!」
「まだかき氷が美味しい!」
「半袖で過ごせるの最高!」

でも、きっと少しずつ気づく。

あれ?
夏って、終わるからいいんじゃないか?と。

秋の涼しい風も来ない。
紅葉も見られない。
冬の静かな空気も来ない。

ずっと暑いだけの毎日。

そのうち、人はきっと言い始める。

「そろそろ秋、来ないかな…」

不思議なもので、終わりがあるから季節は美しい。

桜も、夏休みも、花火も、
終わるからこそ記憶に残る。

もしも終わらない夏が来たら、
きっと人は、秋を恋しく思うだろう。

そして、少し涼しい風が吹いたとき、
きっとこう言う。

「やっぱり四季っていいな」

そう思えることこそ、
本当はちょっと幸せなことなのかもしれない。



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