ある朝、いつものように目を覚ました。
窓から入る光も、時計の音も、昨日と同じように感じる。
だけど、なぜだろう。
どこか空気が違う気がした。
カーテンを開けると、外にはいつもの街が広がっている。
見慣れた道、見慣れた家、見慣れた空。
それなのに、ほんの少しだけ世界が変わっているような気がした。
例えば、道を歩く人たちが昨日より少しだけ穏やかな顔をしている。
いつも無表情で通り過ぎる人が、今日は軽く会釈をしてくれた。
空を見上げると、雲の形がやけにきれいに見える。
風も、どこか優しい。
もしかしたら世界が変わったわけではなく、
変わったのは自分の見方なのかもしれない。
昨日までは気づかなかった小さなことに、
今日はなぜか目がいく。
もしも、朝起きたら世界が少しだけ変わっていたら。
それは、大きな出来事じゃなくていい。
ほんの少し、昨日よりやさしい世界。
そんな世界だったら、
今日という一日も、少しだけ楽しみに思える気がする。
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