もしも神様が本当にいたら、
この世界はもう少し静かだろうか。
それとも、今と何も変わらないだろうか。
空を見上げる。
雲は流れ、
風は吹き、
何事もないように一日が終わっていく。
もし神様がいるのなら、
この当たり前を、
ずっと見ているのだろうか。
願いごとを全部叶えてくれる存在なら、
世界はもっと単純になっている気もする。
努力も葛藤もいらなくなる。
でもそれは、少し退屈かもしれない。
もしかしたら神様は、
助ける存在じゃなくて、
見守る存在なのかもしれない。
転びそうになったとき、
手を差し伸べるのではなく、
立ち上がる瞬間をじっと見ている。
もし本当にいるなら、
僕たちの失敗も、迷いも、弱さも、
全部知っているはずだ。
それでも世界を続けているということは、
案外、人間を信じているのかもしれない。
あるいは――
神様は特別な存在じゃなく、
誰かの優しさの中にいるのかもしれない。
落ち込んだときの一言、
何気ない手助け、
見返りを求めない行動。
もしも神様が本当にいたら。
きっと空の上だけじゃなく、
僕たちの選択の中にいる。
今日、少しだけ優しくするかどうか。
怒る代わりに黙るかどうか。
手を差し出すかどうか。
その小さな分かれ道に、
神様はいるのかもしれない。
そう考えると、
世界はほんの少しだけ、
やわらかく見える。
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