2026年3月3日火曜日

もしも神様が本当にいたら

もしも神様が本当にいたら、
この世界はもう少し静かだろうか。
それとも、今と何も変わらないだろうか。

空を見上げる。
雲は流れ、
風は吹き、
何事もないように一日が終わっていく。

もし神様がいるのなら、
この当たり前を、
ずっと見ているのだろうか。

願いごとを全部叶えてくれる存在なら、
世界はもっと単純になっている気もする。
努力も葛藤もいらなくなる。
でもそれは、少し退屈かもしれない。

もしかしたら神様は、
助ける存在じゃなくて、
見守る存在なのかもしれない。

転びそうになったとき、
手を差し伸べるのではなく、
立ち上がる瞬間をじっと見ている。

もし本当にいるなら、
僕たちの失敗も、迷いも、弱さも、
全部知っているはずだ。
それでも世界を続けているということは、
案外、人間を信じているのかもしれない。

あるいは――
神様は特別な存在じゃなく、
誰かの優しさの中にいるのかもしれない。
落ち込んだときの一言、
何気ない手助け、
見返りを求めない行動。

もしも神様が本当にいたら。
きっと空の上だけじゃなく、
僕たちの選択の中にいる。

今日、少しだけ優しくするかどうか。
怒る代わりに黙るかどうか。
手を差し出すかどうか。

その小さな分かれ道に、
神様はいるのかもしれない。

そう考えると、
世界はほんの少しだけ、
やわらかく見える。

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