ふと、そんなことを考えることがある。
もしも自分が、世界で一番すごい文章を書ける人だったらどうなるのだろう。
読んだ人が思わず立ち止まり、ページをめくる手が止まらなくなるような文章。
心の奥に静かに残り、何年もあとにふと思い出されるような文章。
もしそんな文章が書けたら、きっと多くの人に読まれるのだろう。
本屋さんの棚に自分の本が並び、誰かがそれを手に取る。
夜の静かな部屋で、その文章を読んでくれる人がいる。
もしかしたら、知らない誰かの人生のどこかに、ほんの少し影響を与えるかもしれない。
でも、少し考えてみる。
世界最高の文章って、いったいどんなものだろう。
とても難しい言葉で書かれた文章だろうか。
それとも、とても美しい表現で飾られた文章だろうか。
もしかしたら、そうじゃないのかもしれない。
たった一人の人が読んで、
「なんだかこの文章、好きだな」
そう思ってくれるもの。
それだけで、その人にとっては世界最高の文章になるのかもしれない。
そう考えると、少しだけ気持ちが楽になる。
世界一を目指すより、
誰か一人の心に静かに残る文章を書けたら。
それだけでも、きっと十分すごいことなのだと思う。
だから今日も、完璧じゃなくてもいいから書いてみる。
もしかしたら、どこかの誰かにとって、
「ちょっと好きな文章」くらいにはなれるかもしれないから。
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