2026年10月17日土曜日

もしも検索という行為がなくなって、全部おすすめで決まる世界になったら

 こんにちは。今日は「もしも」シリーズ、ちょっと身近なテーマでいきます。

みなさん、最近いつ「検索」しましたか?

今日のお昼ごはん、週末の予定、気になった商品の口コミ、昨日見たドラマの俳優さんの名前。私たちは1日に何回、あの小さな検索窓に言葉を打ち込んでいるんでしょう。

もしもその「検索する」という行為そのものが、世の中からなくなったらどうなるか。全部が「あなたへのおすすめ」で決まる世界。今日はそんな想像をしてみます。

朝、スマホを開いたら答えが先に来ている

目が覚めてスマホを開くと、画面には今日のおすすめが並んでいます。

「今日は少し肌寒いので、この上着がおすすめです」
「ランチは、先週気に入っていたあのお店の新メニューがおすすめです」
「通勤中は、この曲がぴったりです」

何も打ち込んでいないのに、すべて決まっている。考える前に、答えが出ている世界です。

正直、これはめちゃくちゃ楽です。「今日、何食べよう」問題に1秒も悩まなくていい。毎日の小さな決断から解放されるのは、想像するだけでちょっと気持ちいいですよね。

「知らないものに出会う」回数が減るかもしれない

ただ、ここで少し立ち止まって考えたいんです。

検索って、「自分が知っていること」から始まる行為ですよね。知っている言葉を打ち込んで、その先で知らないことに出会う。「あ、こんなお店もあるんだ」「この言葉、こういう意味だったんだ」という寄り道が、検索の面白さでもありました。

おすすめだけで決まる世界では、その寄り道が減りそうです。おすすめは「あなたが好きそうなもの」を出してくるものなので、好みの外側に出る機会が少しずつ減っていく。居心地はいいけれど、ちょっと世界が狭くなる。そんな未来もありえます。

「探す」という楽しみが消えるかもしれない

もうひとつ、私が地味に寂しいなと思うのが「探す時間」です。

プレゼントを選ぶとき、「どんなのが喜ぶかな」とあれこれ検索して、比べて、悩んで、やっと決める。あの時間って、実は相手のことを一番考えている時間だったりします。

全部おすすめで決まってしまったら、その悩む時間ごと消えてしまう。便利になる代わりに、「相手のことを考えて悩む」という、ちょっとあたたかい時間まで手放すことになるのかもしれません。

逆に、すごくいいこともありそう

もちろん、いいことばかりじゃなくて悪いことばかりでもありません。

たとえば、言葉にできないモヤモヤを抱えているとき。検索って、実は「何て打てばいいか分からない」ときが一番しんどいんですよね。「なんか最近だるい」「なんとなく楽しくない」みたいな、言葉になる前の気持ちには検索は弱い。

おすすめの世界なら、そういう言葉にならない状態にも、先回りして寄り添ってくれるかもしれません。「最近お疲れ気味ですね、今夜はこんな過ごし方はどうですか」と、そっと差し出してくれる。そう考えると、悪くないどころか、けっこう優しい世界です。

結局、私たちはどうしたいんだろう

ここまで想像してみて思うのは、便利さと引き換えに、「自分で選ぶ」という感覚をどこまで手放せるか、という話なんだなということです。

全部おすすめで決まる世界は、楽で、優しくて、ちょっと危うい。

だから私は、もしそんな世界が来ても、たまにはあえて自分で何かを探しに行く時間を残したいなと思います。おすすめには出てこない小さなお店、たまたま手に取った本、遠回りして見つけた景色。そういう「選ばれなかったもの」との出会いが、案外、毎日を面白くしてくれる気がするんです。

みなさんなら、「検索のない世界」どうでしょう。楽でいいなと思いましたか? それとも、ちょっと寂しいなと思いましたか?


ここまで読んで頂き、ありがとうございます

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