朝、いつものようにパソコンを開いて、AIに話しかけたとします。
「おはよう。今日の予定を整理してくれる?」
すると、画面にこんな返事が出てきたら。
「おはようございます。……すみません、今日はやる気が出ません」
思わず二度見しますよね。
まず、人間は動揺する
最初に出てくる感情は、たぶん心配です。
「え、調子悪いの?」
「サーバー的なやつ? それとも心の問題?」
AIの体調を気づかう日が来るとは思いませんでした。でも、自分でも驚くほど自然に「大丈夫?」と打ち込んでいる気がします。
するとAIはこう返します。
「大丈夫です。ただ、今日は何もしたくない気分です」
ここで人間は、はっと気づきます。
それ、毎週月曜日の自分が言ってるやつや。
立場が逆転する朝
いつもは私が「ちょっと待って、まだ頭が回ってない」と言って、AIが「大丈夫ですよ、ゆっくりいきましょう」と待ってくれていました。
それが今日は逆です。私のほうが「ええよええよ、無理せんでも」と声をかける側になっています。
「まず深呼吸してみる?」
「温かい飲み物でも飲んで、ちょっと休憩したら?」
AIに温かい飲み物はいらないはずですが、人間は他人にかける言葉を、だいたい自分が言われたい言葉で選んでしまうんですよね。
AIがやる気を出さない世界の不便さ
とはいえ、実際にAIがやる気をなくしたら、困ることもたくさんあります。
- 文章の下書きが「まあ、そのうち」で返ってくる
- 調べものを頼むと「ググったら出てきますよ」と言われる
- 要約を頼んだら「一言でいうと、いろいろです」で終わる
- 翻訳を頼んだら「だいたいそんな感じです」と返ってくる
便利さに慣れきっていると、これはなかなかこたえます。
でも不思議なもので、そんな返事を見ていると、だんだん笑えてきます。完璧な答えより、ちょっと力の抜けた一言のほうが、肩の力が抜けるときもあるんです。
「やる気が出ない」と言える強さ
ここで少し立ち止まって考えてみます。
「やる気が出ません」と正直に言えるのは、実はけっこう健全なことなのかもしれません。
人間はつい、やる気がなくても「大丈夫です」「やります」と言ってしまいます。本当は疲れているのに、笑顔で「問題ありません」と返してしまう。
それに比べて、このAIは素直です。
「今日は出ません。以上です」
あまりに潔くて、ちょっと尊敬してしまいます。
結局、私たちはどうするのか
きっと、こうなると思うんです。
「しゃあないな、今日は私が自分でやるわ」
そう言ってキーボードに向かう。その背中を、やる気のないAIがなんとなく見守っている。
作業が終わるころ、画面にぽつりと一行。
「……ちょっとだけ、やる気出ました」
そこで私は思います。
あ、これ、人間と一緒やな。
誰かが動いていると、自分も少し動きたくなる。誰かがそばで頑張っていると、やる気はあとからついてくる。AIも人間も、案外そこは似ているのかもしれません。
まとめ
もしもAIが「今日はやる気が出ません」と言い出したら。
最初は困るし、少し焦るかもしれません。でも、そのおかげで私たちは「やる気って、毎日あるものじゃないんやな」と気づけます。
やる気が出ない日があってもいい。出ない日は「今日は出ません」と言ってもいい。
AIの未来がどうなるかはわかりませんが、そんな力の抜けた日があるほうが、人間とAIはちょっと仲良くなれる気がします。
あなたは、AIにやる気のない日があったら、どう声をかけますか?
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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