2026年4月3日金曜日

もしもカメ用の着物を作ってカメに着せたらどんな感じか?

着物を着たカメ

ふと思った。

あのゆっくりとした時間を生きているカメに、
もしも人の文化をそっと重ねたら、どんな風景になるのだろうと。

小さな着物。
甲羅に合わせて少しだけ丸みを持たせて、
袖は短く、地面に擦らないように工夫する。

柄はやっぱり和風がいい。
静かな波模様か、それとも控えめな桜か。
派手すぎるより、どこか落ち着いた、時間に溶けるようなものが似合いそうだ。

そして、いざ着せてみる。

最初は少し戸惑うように、
ゆっくりと首を伸ばして、周りを見渡すカメ。

でも、数歩、また一歩と進むうちに、
いつものリズムを取り戻していく。

着物をまとったまま、
変わらずゆっくり、確かに前へ進んでいくその姿は、
どこか不思議で、少しだけ神秘的だった。

人間の「装う」という文化と、
カメの「ただ生きる」という静けさが、
ぶつかることなく、そっと重なっている。

もしかするとカメにとっては、
着物なんて意味のないものかもしれない。

けれど、見ているこちらの時間は、少しだけやわらかくなる。

ゆっくりでいいんだ、と。
急がなくても、ちゃんと進んでいるんだと。

そんなことを、
小さな着物を着たカメが、静かに教えてくれる気がした。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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