2026年7月24日金曜日

もしも幻想的な水の世界があったら

日常に疲れたとき、ふと「どこか別の世界に行けたら」と考えることはないだろうか。空を飛ぶ世界、時間が止まった世界——想像はいくらでも広がるけれど、今回はひとつ、こんな世界を思い描いてみたい。

もしも、幻想的な水の世界があったら。

空も海も、境界がない世界
空も海も、境界がない世界


その世界では、空と海の境目がない。見上げれば頭上に広がるのは青い水面で、太陽の光が水を通してゆらゆらと降り注ぐ。逆に見下ろせば、深い海の底からも同じように光が差し込んでいて、上も下もわからなくなるような、不思議な浮遊感に包まれる。

人々はそこで暮らすために、魚のように水中で息ができる。重力は緩やかで、泳ぐというより「漂う」に近い感覚で移動する。急ぐ必要もない。誰もがゆっくりとした時間の中で、水の流れに身を任せて生きている。

光る生き物たちが灯りになる街
光る生き物たちが灯りになる街


その世界に夜は来るけれど、暗闇にはならない。深海魚のように発光する生き物たちが、街灯の代わりに淡い光を放っている。青白い光、桃色の光、緑がかった光——色とりどりの光が水中を漂い、まるで無数の星が海の中に降りてきたかのような景色になる。

建物は珊瑚や真珠でできていて、波に洗われるたびにやわらかく形を変える。壊れることを恐れる必要はない。すべてが水と共に呼吸しているからだ。

音のない世界で響く「気配」
音のない世界で響く「気配」


水中では音が伝わりにくいけれど、その世界の人々は言葉の代わりに「気配」でコミュニケーションを取る。相手の感情や意図が、水の揺らぎとなって伝わってくる。誰かが悲しんでいれば、周りの水がわずかに冷たくなる。誰かが笑っていれば、水が淡く光を帯びる。

言葉を使わなくても、心がそのまま伝わってしまう世界——それは便利なようで、少し怖くもある。噓をつくことも、本音を隠すこともできないからだ。

もしもこの世界に行けたら
もしもこの世界に行けたら


こんな幻想的な水の世界があったら、きっと人は「速さ」や「効率」から解放されるのではないだろうか。急がなくていい。争わなくていい。ただ水に漂いながら、光る生き物たちと一緒に、ゆっくりと生きていく。

現実にはそんな世界は存在しないけれど、想像するだけで、少し心が軽くなるような気がする。忙しい毎日の中で、ふとこんな世界に思いを馳せる時間があってもいいのかもしれない。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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