もしも淀殿を神格化したら、
それは勝利の女神ではなく、
燃え落ちる城の中で、
最後まで消えなかった誇りの神様になると思います。
金色の着物をまとい、
炎の光を背に受けながら、
静かに大坂城の奥に立っている。
その姿は美しく、
けれど近づきがたいほど悲しい。
淀殿は、
ただ強いだけの女性ではありません。
豊臣の栄光を知り、
父や母の時代を背負い、
そして自分の子である秀頼の未来まで、
すべてを抱え込んだ人でした。
もし神様になるなら、
その神格は「母の神」でもあり、
「滅びを見届ける神」でもあると思います。
大坂城の天守から、
遠くの空を見つめる淀殿。
眼下には、
徳川の大軍。
城の中には、
不安に揺れる人々。
それでも淀殿は、
簡単に膝を折らない。
もう時代の流れが変わっていることを、
きっとどこかでわかっていた。
けれど、
それでも守りたいものがあった。
豊臣の名。
息子の命。
かつて栄えた夢。
そして、
自分がここまで生きてきた意味。
神格化された淀殿は、
炎を恐れない姿で描きたいです。
燃える城の中にいても、
その瞳だけは静かに澄んでいる。
怒りでもなく、
諦めでもなく、
ただすべてを受け止めるような目。
彼女の背後には、
赤く染まる空と、
崩れゆく大坂城。
足元には、
散った桜の花びら。
それは美しさであり、
滅びの気配でもあります。
淀殿という人物には、
強さと悲しさが同時にあります。
もしも彼女が神になるなら、
人を勝利へ導く神ではなく、
滅びの中でも誇りを失わない人を、
静かに見守る神になるのかもしれません。
何かを守りたくて、
けれど守りきれなかった人。
時代に押し流されながらも、
最後まで自分の場所に立ち続けた人。
だから、
神格化された淀殿の姿には、
派手な奇跡よりも、
消えない炎のような美しさが似合います。
大坂城が燃える夜、
炎の中で振り返る淀殿。
その姿は、
敗北ではなく、
ひとつの時代の終わりそのもの。
もしも淀殿を神格化したら、
それはきっと、
滅びてもなお語り継がれる、
誇りと悲しみの女神になると思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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