2026年10月23日金曜日

もしも猫が、毎朝の天気予報をしてくれたら

 朝、目が覚めてまずやることといえば、スマホで天気を確認することではないでしょうか。

傘がいるのか、洗濯物は外に干せるのか、上着は何を着ていくのか。たった数秒のことなのに、毎朝のようにやっている小さな習慣です。

ふと思いました。もしこの天気予報を、猫がしてくれたらどうなるんだろう、と。

朝のニュースキャスターは、まさかの寝起きの猫

テレビをつけると、画面の真ん中に猫が座っています。

「えー、おはようございます。今日の天気ですが……」

と言いかけたところで、大きなあくびをひとつ。

そして前足でゆっくり顔を洗い始めます。これが猫の天気予報です。

実は昔から、「猫が顔を洗うと雨が降る」という言い伝えがあります。湿度が上がると、ヒゲや体がいつもと違う感覚になるから、という説もあるそうです。

つまり猫は、わたしたちよりずっと前から、空気の変化を感じ取る天気予報士だったのかもしれません。

予報の中身は、ぜんぶ猫目線

猫が天気予報をしてくれたら、きっと内容もこんな感じになるはずです。

晴れの日

「今日はお日さまがよく当たる窓際が、いちばんの特等席になります。ぽかぽか日和です。お昼寝の準備をしておきましょう」

雨の日

「今日は外に出られません。家の中で静かに過ごすのがおすすめです。ちなみに、わたしは朝から機嫌がよくありません」

風の強い日

「ベランダの洗濯物が、ひらひらと動いています。気になって仕方がないので、今日はずっと見張ります」

寒い日

「今日はこたつ、もしくはあなたのお布団の中が予報の中心です。どうか今日は、早く起きないでください」

予報なのか、お願いなのか、もう途中から分からなくなっています。それでも、聞いているだけで頬がゆるんでしまいそうです。

降水確率は、しっぽの角度で発表

降水確率の発表も、猫ならではの方法になるでしょう。

しっぽがぴんと立っていたら、降水確率0%の快晴。しっぽがゆらゆら揺れていたら、曇りときどき気まぐれ。しっぽがぼわっと膨らんでいたら、雷の予感で、傘より先にこたつへ避難です。

数字ではなく、しっぽを見て天気が分かる。そんな朝があったら、毎日の天気予報がちょっと楽しみになりそうです。

外れても、怒れない

もしもこの猫の天気予報が外れてしまったら、どうなるでしょう。

「晴れって言ったのに、雨じゃないか」

そう思っても、猫がこちらをじっと見つめて、ゆっくりまばたきをしたら、きっと何も言えなくなります。

人間の天気予報が外れたら少しイラッとするのに、猫だと「まあ、いいか」と思えてしまう。これはもう、猫という生き物が持っている特別な力だと思います。

天気予報は、きっと天気だけの話じゃない

考えてみると、毎朝の天気予報には、天気以外の役割もあるのかもしれません。

傘を持っていこう、上着を一枚足そう、今日は早めに帰ろう。天気を知ることは、その日の自分の過ごし方を、ほんの少し整えることでもあります。

そこに猫がいたら、どうでしょう。

「今日は寒いから、無理しないでね」

と、言葉はなくても、そんな気持ちが伝わってくるような朝になるはずです。

天気予報が終わるころには、猫はもう日なたで丸くなっています。それを見ているだけで、今日も何とかなりそうな気がしてきます。

おわりに

もしも猫が、毎朝の天気予報をしてくれたら。

予報は外れることもあるし、途中で寝てしまう日もあるでしょう。それでも、一日の始まりがちょっとやさしくなることは、間違いなさそうです。

明日の朝は、いつもの天気アプリを開く前に、窓の外の空を眺めてみようと思います。

もし近くに猫がいたら、今日の予報を、こっそり聞いてみるのも楽しいかもしれません。


ここまで読んで頂き、ありがとうございます

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